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work

CmSOHO
所在地
名古屋市千種区
主要用途
住居兼事務所
設計監理
吉村昭範+吉村真基/D.I.G Architects
設計・構造
tmsd萬田隆構造設計事務所/萬田 隆 小林充
企画
石川商事/石川真也
壁画
florist_gallery N/東条香澄 宮原あゆみ
施工
アーキッシュギャラリー
photo
吉村昭範
床と床のあいだ、壁と壁のあいだ

名古屋市千種区に建つSOHO(住宅兼オフィス)です。3棟の戸建賃貸住宅の一棟として計画され、住み手を想定することで特別にSOHOとして設計された計画です。20坪程度の小さな土地に道路斜線や20m高度地区の斜線制限がかかる厳しい敷地条件でしたが、伸びやかなひろがりのある空間を作りたい、思いました。 斜線制限を考慮して三つの塔状の縦長ボリュームを設定し、両脇の塔に対して真ん中の塔が最も高い配置としました。各ボリュームはそれぞれ2-3の床面があり、全体としては8つの床レベルがあります。それらの床がスキップフロア状にレベル差を持ち、壁の少ない広がり感のある空間を目指しています。しかし、ただ単にガランとした一室空間というのではなく、住居部分とオフィス部分の区分けなどが無理なくできるような仕掛けも必要でした。
 住居部とオフィス部は、部屋そのものが半階ズレており、ズレ部分はそのまま開口部になっています。開口部はあえて建具は設けず、それぞれの様子を垣間みることができます。
住宅部分でも階段室周りは、構造に必要な壁も含めて幅の小さい短冊状の壁としました。短冊壁の隙間からさまざまなアクテビティが垣間見えます。
 また、階段室は壁に外壁が設えられ、屋根も屋根らしいものはなくガラス一枚です。そもそも階段室は部屋と部屋の間にあるものだからですが、外部のように感じられることで、狭い敷地でもいっそうのひろがりを感じられるようにするためでもあります。
そして、抜けの良さは視線だけでなく風や熱にとっても同じです。全体を縦に繋げる階段室は、窯の煙突のように熱環境をコントロールする上で重要な役目を担います。大きな天窓を通して住居内に暖かい空気を取り込む。対照的に、西のボリュームは半地下になっており、地中の安定した熱(特に冷気)を取り入れています。
冬場にトップライトから暖をとり、夏場は半地下から地中の冷気をとり、それらの熱の循環がスキップフロアによって実現しています。
多くの場合、床のズレや短冊壁の隙間は空間の広がりや抜けを生み出しますが、このCmSoHoでは、熱環境や異種用途をコントロールする装置にもなりました。しかし、ただそれだけでなく、もっと様々なことを喚起させる「ズレや隙間」を考えて行きたいと常々考えています。